Izco
デジタル自然プレイヤーが取り戻すもの
The things recovered by the Digital Ambient Player
太古の時代、自然の神秘は常に身近に存在していました。
日中、野や山をめぐり食料を調達し、夜には澄み渡る星空の下、焚き火を囲んで、仲間と語りあう。
自然という神秘の源泉にかこまれて、体を動かし、思いを馳せることで、智慧とインスピレーション、そして親密なつながりを見出してきました。
しかし、社会が発展するにつれて、私たちの周囲から自然は徐々に姿を消し、自然と接する機会は著しく少なくなりました。
本来、最も身近に存在するはずの神秘を感じることができなくなったら、人に備わる直感と心の機能はどうなるのでしょうか。
再び、宇宙・自然とのつながりをこの日常に取り戻すこと。この想いのもとに「Izco」は生まれました。


自然の音とオフラインの心の安らぎ
Nature Sound & Video
Izcoは、自然の音と映像を再生する正方形のプレイヤーです。小型ながらもCDなどでは失われる可聴範囲を超える高周波の音を損なわずに再生可能です。高周波の自然音のもたらす影響はハイパーソニック・エフェクトと呼ばれ、例えば、鳥のさえずり、虫の音、風が木々を揺らす音、小川のせせらぎなどは心身に多くの良い影響をもたらすとされています。
現代の生活では、スマートフォンやSpotify、Netflixなどのプラットフォームによって常にオンラインにつながる状況が増え、オフラインに戻ることが難しくなっています。Izcoは、オンラインとオフラインの境界を明確にし、プライベート空間の心理的安全を取り戻します。そのなかで自然の音と幻想的な映像によって心と世界への気づきを取り戻し、日々の価値ある行動に集中できるよう支援する装置として機能します。


映像作品一覧
Video Showcase
西表島の奥地から聞こえる波の音や、屋久島の森を包む柔らかな雨の音など、秘境の空気と CG による視覚表現を融合した映像をご紹介します。
カプセル形状のソフト
Capsule Cartridge
Izcoはカプセルを差し込むことで映像を流すことができます。カプセルには一つの映像が入っています。Izco本体の側面に差し込むことで、セットすることができます。映像は一度再生を始めると、自動的に繰り返し再生され続けます。


音と映像の制作プロセス
Making Process of Izco
① Field Recording
フィールドレコーディングとはスタジオを飛び出して、自然の中で環境音を録音することです。これは作品の制作過程において重要な要素になります。
純粋な自然の音を録音するために、豊かな生態系が残る離島や森の奥地を訪ねます。心地よい自然の音を録音するために、目をこらし耳をすまして、木々の配置、風の通り道、水の流れ、注意深くあたりを観察して、良い音が出そうだなというポイントを探します。見つけたらそこに録音機材を設置し、森の自然や生物の発する音を長時間録音します。

コンデンサーマイクとレコーダーを使って、ヘッドホン越しに周囲の音に耳を傾けると、鳥の鳴き声、虫の音、木々の音が、まるですぐそこで響いているかのように粒立って、臨場感をともない鼓膜に触れます。
これはとても気持ち良い感覚で、自分と森が一体になったかのような爽やかなトリップを体感します。ずっと何時間も聞いていられるような感覚でレコーディングを終えたあとは不思議と脳がクリアになっていて、歩き疲れているはずの体はなぜか元気になっていたりします。この感覚を伝えたいという想いが作品制作の原動力となっています。
サポートガイド
Support Guide
どのように設置しますか?
①掛けたい位置を決め、壁にネジやクギを打ちます。②本体の背面の壁掛け穴にネジをひっかけ、壁にかけることができます。
どのように映像を再生しますか?
上にスライドすることでスイッチがONになり、しばらくすると自動で映像が流れます
