Ametsuchi
デジタル掛け軸の生み出す自然軸の時間
「Ametsuchi」 は掛け軸をモチーフにした装置から、自然の音とCGによって抽象化した自然現象の映像を再生します。人工物に囲まれた環境とは異なる, 自然の時間と流れを呼び戻し、室内にもうひとつの風景を出現させます。
掛け軸には「掛けて拝む」という礼拝的な意味合いから、花鳥風月を楽しむ審美的な機能、また茶の湯での主人と客人とのコミュニケーションの媒体としての機能と、歴史を経てその機能を発展させています。「Ametsuchi」 はこの掛け軸の文脈を現代的に継承しています。
デジタル掛け軸に流れる映像は日本の太古からの自然が残る土地の自然音をもとに、コンピュータシミュレーションによる抽象化した自然現象を表現しています、映像はカートリッジ式になっており、その日の気持ちに合わせて映像を入れ替えられるように設計されています。
「Ametsuchi」 は個人の内的世界を豊かにすることから、他者との関係をより良いものにすること、内から天地へ広がる自分自身の環境を象徴的に室内に表現することができます。

Izco
デジタル自然プレイヤーが取り戻すもの
太古の時代、自然の神秘は常に身近に存在していました。
日中、野や山をめぐり食料を調達し、夜には澄み渡る星空の下、焚き火を囲んで、仲間と語りあう。
自然という神秘の源泉にかこまれて、体を動かし、思いを馳せることで、智慧とインスピレーション、そして親密なつながりを見出してきました。
しかし、社会が発展するにつれて、私たちの周囲から自然は徐々に姿を消し、自然と接する機会は著しく少なくなりました。
本来、最も身近に存在するはずの神秘を感じることができなくなったら、人に備わる直感と心の機能はどうなるのでしょうか。
再び、宇宙・自然とのつながりをこの日常に取り戻すこと。この想いのもとに「Izco」を制作しました。


Ryuju
Ryujuはゲーム開発・メディアアートを軸に活動する石上洋と石上賢の兄弟アーティスト・ユニットです。 哲学・アート・音楽・テクノロジーを統合し、インタラクティブな表現を探求することで、今日の総合芸術の可能性を広げることを目指しています。
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